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夫の医療保険は必要?2度の入院・手術で分かった医療費と収入減への備え

保険

自分の医療保険については考えていても、

「夫の医療保険って、ちゃんと確認したことがない」
「もし夫が突然入院したら、家計はどうなるんだろう?」

そんなことまで、普段から考えている方は少ないかもしれません。

私も以前、夫が突然入院することになり、初めて現実として考えさせられたことがありました。

入院や手術でかかるのは、医療費だけではありません。

仕事を休めば収入が減ることもありますし、入院中の食事代や差額室料などもかかります。

わが家の場合は、夫が短期間のうちに2度入院し、手術を受けました。

当時、夫は民間の医療保険には加入していませんでしたが、私の親が掛けてくれていた共済があり、その保障にも助けられました。

今回は、2016年当時の入院明細や給与の記録などを見返しながら、夫の突然の入院で実際にわが家の家計に何が起こったのかを書いてみたいと思います。

※この記事は、特定の保険商品への加入をすすめるものではありません。公的な保障や貯蓄、働き方なども含め、それぞれの家庭に合った備えを考えるための一つの参考としてお読みください。

ある日突然、夫がお腹と背中の激しい痛みを訴えた

2016年8月のことです。

ある日突然、夫がお腹と背中の激しい痛みを訴え、病院へ行きました。

すると、そのまま入院することになりました。

診断されたのは、胆のう結石と糖尿病でした。

胆のう結石の手術をしたいものの、血糖値が非常に高く、まずは血糖値を下げなければ手術ができないとのこと。

そのため、最初の入院中からインスリンによる治療が始まりました。

数日が経ち、胆のう結石の症状がいったん落ち着いたため、まずは退院。

血糖値が落ち着いてから、改めて胆のうを摘出する手術を受けることになりました。

夫の場合は、胆のうを残しておくと再び結石ができる可能性があるため、摘出した方がよいとの医師の判断でした。

まさか病院へ行ったその日に入院し、その後もう一度入院して手術を受けることになるとは思ってもいませんでした。

1回目の入院は14日間|実際に支払った金額

1回目の入院は、

2016年8月13日~8月26日の14日間でした。

当時の明細書が今も手元に残っています。

項目金額
医療費545,280円
医療費の自己負担額57,600円
食事代9,000円
差額室料18,144円
実際に支払った金額84,744円

高額療養費105,980円については、すでに負担額から差し引かれていました。

そのため、50万円を超える医療費に対して、実際に病院へ支払った金額は84,744円でした。

公的な医療保険制度に助けられていることが、数字を見るとよく分かります。

ただ、それでも8万円を超える支払いが突然発生しました。

2016年当時の実際の入院明細(個人情報が分かる部分は除いて掲載しています)

退院から9日後、再び入院して胆のう摘出手術へ

一度退院したものの、それで終わりではありませんでした。

血糖値を調整したあと、

2016年9月4日~9月17日

に再び入院。

今度は胆のう摘出手術を受けました。

2回目の明細を見ると、

項目金額
医療費1,598,560円
医療費の自己負担額93,416円
食事代7,920円
差額室料14,256円
実際に支払った金額115,592円

高額療養費386,154円については、こちらも負担額から差し引かれていました。

手術もあったため、医療費そのものは約160万円。

それでも公的な制度によって負担はかなり抑えられましたが、病院へ実際に支払った金額は115,592円でした。

2016年当時の実際の入院明細(個人情報が分かる部分は除いて掲載しています)

2回の入院で支払った金額は約20万円

2回分を合わせると、

84,744円+115,592円=200,336円。

約1か月の間に、わが家では約20万円の支払いが発生したことになります。

もちろん、これはあくまで2016年当時のわが家の場合です。

高額療養費制度の自己負担上限は年齢や所得などによって異なり、その後制度の見直しも行われています。

2026年8月にも月ごとの自己負担上限額の見直しや、新しい「年間上限」の導入が行われていますので、現在利用する場合は最新情報を確認してください。

厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」

家計への負担は「医療費」だけではなかった

夫の入院を経験して、私が強く感じたことがあります。

それは、

病気になったときに家計へ影響するのは、医療費だけではない

ということです。

夫は長距離トラックドライバーとして働いています。

給与には、実際に仕事をすることで支給される手当なども含まれていました。

そのため、入院して仕事ができなくなると、当然その分の収入にも影響します。

8月分の給与は、有給休暇を使っても普段の半分程度。

さらに翌月は、普段の給与の1/5~1/4程度まで減りました。

医療費として約20万円を支払いながら、同じ時期に入ってくる給与まで大きく減る。

実際に経験してみると、支出が増えることと収入が減ることが同時に起こるのです。

これは、入院前には十分に想像できていなかったことでした。

傷病手当金にも助けられた

夫の場合は、健康保険から傷病手当金も受け取ることができました。

当時の記録を見ると、

2016年9月4日~9月25日の22日分で127,886円

が支給されています。

2016年当時の傷病手当金の支給決定通知。22日分で127,886円が支給されました(個人情報が分かる部分は除いて掲載しています)

傷病手当金は、会社員など健康保険の被保険者が、業務外の病気やけがによる療養のため仕事ができず、一定の条件を満たした場合に支給される制度です。

現在の制度でも、連続する3日間の待期を経て、4日目以降の仕事に就けなかった日が支給対象となります。実際に利用できるかどうかは加入している健康保険や勤務状況などによって異なるため、最新の条件を確認してください。

協会けんぽ「傷病手当金」

わが家の場合も、給与が大きく減っていた時期だったので、この傷病手当金は家計を支える大切なお金になりました。

医療保険には入っていなかった。でも共済があった

実は当時、夫は民間の医療保険には加入していませんでした。

でも、私の親が夫のために掛けてくれていた県民共済がありました。

当時の記録では、入院日額5,000円で、2回の入院を合わせた28日分、

14万円ほどの共済金を受け取った

と記憶しています。

※共済金については当時の記録をもとにしています。現在の商品内容や保障内容、また都道府県によっても異なる場合があります。

このときは本当に、

「保障があって助かった」

と感じました。

高額療養費制度があり、傷病手当金もあり、さらに共済からの保障もあった。

それでも、突然の入院で家計に与える影響は決して小さなものではありませんでした。

だから私はこの経験から、医療への備えを考えるときは、

「病院にいくら払うか」だけを考えるのでは足りない

と思うようになりました。

入院後、医療保険に入りたくても選択肢が限られていた

夫の入院を経験したあと、私は改めて医療保険への加入を考えるようになりました。

ところが、実際に病気や入院を経験してから保険を探してみると、思っていたようにはいきませんでした。

当時、私が調べた医療保険では、直近の入院歴などが加入条件に関係するものが多く、夫の場合はすぐに希望する保険へ加入することが難しい状況でした。

そのため、加入できるようになる時期を待ち、期間があけてから医療保険に加入しました。

それでも当時加入できたのは、持病や入院歴などがある人でも申し込みやすい「引受基準緩和型」の医療保険でした。

一般的な医療保険と比べると保険料は高めでしたが、一度大きな入院を経験していたこともあり、わが家では保障を持っておくことを選びました。

この経験から私が感じたのは、

「病気になってから考えればいい」と思っていても、そのときには選べる保険が限られていることもある

ということです。

もちろん、病歴があるから医療保険に入れないというわけではありません。加入条件は保険会社や商品、健康状態などによって異なります。

実際、現在も夫は糖尿病の持病がありますが、条件の合う一般の医療保険に入り直すことができました。

以前加入していた緩和型医療保険より保険料の負担も抑えることができ、現在はその保障を続けています。

私は総合保険代理店に勤めていた経験がありますが、保険商品や加入条件は時代とともに変わっていきます。

そのため、一度加入したらそのままにするのではなく、健康状態や年齢、現在の商品などに合わせて、ときどき保障を見直してみることも大切だと感じています。

見直した結果、今の保険が一番合っていることもあれば、今より自分に合った保障が見つかることもあります。

夫の医療保険を考えるなら「休んだときの家計」も確認しておきたい

夫婦で生活している場合、どちらか一方の収入が家計の大きな割合を占めている家庭もあると思います。

そんなとき、確認しておきたいのは医療費だけではありません。

  • 高額療養費制度など、公的な保障でどこまで備えられるか
  • 病気で仕事を休んだ場合、給与はどのくらい減るのか
  • 傷病手当金などを利用できるのか
  • 有給休暇はどのくらいあるのか
  • 貯蓄でどのくらい対応できるのか
  • 現在加入している保険や共済から、どんな保障を受けられるのか
  • 入院だけでなく、手術や通院なども保障されるのか

こうして考えてみると、必要な備えは家庭によってかなり違います。

十分な貯蓄があり、収入が一時的に減っても問題なく対応できる家庭もあるでしょう。

勤務先の保障が充実している場合もあります。

一方で、わが家のように仕事を休むことで給与が大きく変わる働き方なら、収入が減ったときのことまで含めて備えを考えておくことが大切だと感じます。

「保険に入るか」より先に、今ある保障を知っておく

この経験があったからといって、

「夫には絶対に医療保険が必要」

とは私は思っていません。

「50代女性で医療保険に入ってないけど大丈夫?」の記事でも書きましたが、民間の医療保険だけが病気への備えではないからです。

公的医療保険があり、傷病手当金などの制度があり、貯蓄で備える方法もあります。

そして、すでに加入している保険や共済があるかもしれません。

だからまずは、

もし夫が明日入院したら、わが家にはどんな保障がある?

と、一度確認してみることが大切です。

保険証券を見てみたり、

勤務先の制度を確認してみたり、

病気で休んだ場合の給与についても知っておく。

そのうえで足りない部分があると感じたら、
民間の医療保険や共済などで補うことを考える。

そんな順番でもいいのではないでしょうか。

まとめ|医療費と「収入減」の両方から備えを考える

夫が突然入院した2016年。

2回の入院で病院へ支払った金額は、合計200,336円でした。

さらに、仕事を休んだことで給与も大きく減りました。

一方で、高額療養費制度や傷病手当金、そして親が掛けてくれていた共済にも助けられました。

10年たった今、当時の明細や記録を改めて見返してみると、

病気への備えは、医療費だけを見て考えるものではない

ということを改めて感じます。

夫が入院したら、医療費はいくらかかるのか。

仕事を休んだら、収入はどうなるのか。

公的な保障は何が使えるのか。

今入っている保険や共済では、どこまで保障されるのか。

何も起きていない今だからこそ、一度夫婦で確認しておく。

それも、これからの暮らしを安心して続けていくための大切な備えなのだと思います。

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