50歳の健康診断のことでした。
突然、肝機能の数値が跳ね上がり、肝機能障害(肝機能異常)を疑われました。
もし、肝機能障害と診断されれば、命に関わるような重い病気になり得る可能性が十分にあります。
お酒が生きがいなのに、突然、肝機能障害と言われたら、あなたはどうしますか?
晩酌の存続が、絶望の危機
毎日の晩酌が唯一の楽しみなのに、突然、肝機能障害と言われたら、どうしますか?
今まで通りに、お酒を飲み続けますか?
今より、一日のお酒の量を減らしますか?
一週間に1〜2日の休肝日を作りますか?
家での晩酌をやめますか?
完全にお酒をやめますか?
私は、最初に異常値の連絡がきた瞬間は、
今なら少しの期間お酒を控えることで、また復活することができるかもしれない…
でも、20代の頃から続けてきた晩酌を休むことなんてできるのかな…
という思いが頭をよぎりました。
お酒好きの人なら、このまま一生お酒が飲めなくなることは、生きていく意味がなくなることに値するほど絶望的に思いますよね。
私の一番の楽しみである晩酌が、絶望の危機にさらされた出来事でした。
健康診断で肝機能障害の疑い!?
身体の異常は、あまりにも突然にやってくるものです。
会社の健康診断があり、その2日後に電話が鳴りました。
「肝機能が異常値なので、早急に病院へ行ってください。入院になるかもしれません…」
と朝一で、職場に電話がかかってきたのです。
びっくりしますよ。
50年生きてきて、健康診断の結果が2日後に、しかも電話でくるなんてことは一度もなかったので、どれだけ緊急事態なのかと、動揺しまくりです。
私は20代から晩酌を日課としていますが、この電話を受けるまでは、肝臓が悪くなる将来があるということを予想もしていませんでした。
なんなら、
“こんなに毎日、お酒を飲んでいるのに、肝臓は丈夫なんだよね!”
というのが、自慢でもありました。
肝機能の異常を認めたくない
「肝機能に異常がありました。」
と突然言われても、まず、自分のことだとは認めたくないという心理が働きます。
お酒好きの人は、
自分は肝臓が強い!
と根拠のない自信を持っている人が、多いような気がします。
私は、疑いもなく、そう信じて生きてきました。
まして、お酒を飲めなくなる日が来るかもしれないなんて、想像もしたことがありません。
人生の中で、そんなことはあり得ないし、あってはいけないからです。
だから、突然、目の前に現実として現れると、まずは自分のことなのかを疑うし、たまたま何かの間違いだと考え、全く認めませんでした。
じわじわと実感する危機的状況
それでも、じわじわと、
肝機能の異常が、現実に起こる自分自身のことだと認識し始めると、たくさんの不安がよぎります。
中でも一番の不安は、
『お酒が一生飲めなくなるかも…』
ということです。
そんなことになったら、この世は終わったも同然です…。
それだけは、なんとか回避したい。
次に襲ってくるのは、
『とてつもなく恐ろしい病気になってしまったのではないか?』
という不安と、
『まさか、余命わずかなのでは…』
という恐怖。
親より先に逝ってしまうのは、最大の親不孝になってしまいますから。
そして、
・検査や治療が、恐ろしく痛いのではないか?
・長期入院になったら、収入や生活はどうなるのか?
・保険の給付金は、もらえるよね?
・ワンコの世話は、誰がしてくれるの?
等々、不安が次々と押し寄せてきました。
ついには、
『残りの人生はどう過ごすか?』
ということまで考え始め、
『どうせ助からない命なら、お酒は飲み続けよう』
とまで、決心しました。
まずは、再検査に行こう!
自分自身で、悶々と考えを巡らせていてもしょうがないですよね。
実際に再検査をしてみたら、
「異常はありません。たまたま出た数値でしょう。」
と言われる可能性だって、大いにありますから。
こんな時は、早急に再検査を受けましょう。
私は、脂質異常症(高脂血症)でかかりつけの病院がありましたので、そこへ行きました。
薬のせい?
お医者さんが言うには、脂質異常症の薬のせいだろうとの見解でした。
確かに、数ヶ月前から今のかかりつけ医に変わり、同時にもっと数値を下げるために薬も変わっていました。
前のかかりつけ医は、長い間母親のかかりつけ医だったので、母親の体に合っていた薬を私に処方してくれていたのです。
母親が合わない成分の薬は、娘の体にも合わないだろうと言われたのを思い出しました。
私は、そのことを今のかかりつけ医には話していませんでした。
今のかかりつけ医は、突然の異常高値に、少し動揺し、薬はしばらく服用しないようにと言われました。
念のため、セカンドオピニオン
私は、かかりつけ医の動揺が心配になったのと、周囲の人たちの勧めもあり、総合病院で再検査をすることにしました。
健康診断の日から2週間ほど経っていましたし、あの恐怖の連絡がきた日以降は禁酒をしていたため、まだ異常値ではあるものの数値は下がっていました。
そして、肝臓に伴う検査全般に“異常なし”との診断でした。
健康診断では、やはり、たまたま数値が爆上がりすることがあるらしく、1,000U/Lを超える人もいて、でも再検査をすると下がっていて異常なしとなることが多いのだそうです。
最後に
このことがあって、もう若くないからいつ大病にかかるか分からないということや、飲酒の仕方について考えるようになりました。
健康診断で肝機能障害の疑いを申告されてから再検査までの2週間、今まで考えもしなかったし、したことがなかった禁酒ができました。
絶対にノンアルコールビールは嫌だと思っていたのに、いろんな種類のノンアルコールビールを試して飲んでいました。
ノンアルコールでも飲むんかい!
と突っ込みたくなりますが、それでも飲みたかったので、禁酒のため、前向きにノンアルコールビールを受け入れました。
昔に比べたらノンアルコールビールも進化しているんですね!
ノンアルコールや休肝日、一日の摂取量など、今後の課題としてまだまだ考える必要があり、取り組んでいかなければいけませんが、真剣に考える良いきっかけとなりました。
↓↓当時の詳細な記事は、こちらのブログに投稿しています。よろしければ、覗いてみてください↓↓
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