私はこれまで、仕事はやりがいが一番！と考えて、転職を繰り返してきました。
でも、この年齢になって、プライベートな時間に余裕を持てる仕事に就いて、ふと思ったのです。
やりがい…って？
やりがいのある仕事…って？
やりがいのある仕事って？
私はやりがいを求めて、事務職から販売職、営業職と職種を変えてきました。
今の文章で、『ん？』って思った人はいませんでしたか？
私は転職を繰り返しているうちに、数字で結果が現れる仕事の方が、よりやりがいが感じられると思うようになっていたのです。
それは、間違いではありません。
実際にそう思って、20代から50歳まで突っ走ってきましたから。
でも、やりがいって目に見えて表されるものだけではないですよね。
全くやりがいのない仕事は、存在しないと思います。
やりがいを感じるかどうか、何にやりがいを感じるかは、人それぞれなのです。
だから一般的には、この職種だからやりがいがあるとか、こちらの職種の方がやりがいがあるとか、一概には言えないし、比べられないのです。
もちろん、数字で結果が現れることに、猛烈にやりがいを感じる人もいるでしょう。
私も、やりがいを感じていました。
私にとってのやりがいとは？
私にとっての一番のやりがいとは、
人の役に立つこと。
相手の人のことを思って、自分で考えて行動し、その結果、喜んでもらえたなら、最高にハッピーな気分になります。
他人から“感謝”をもらえることは、とても尊いことですよね。
多くの人が、やりがいの原点としてあるものなのかもしれません。
そして、その次はやはり、数字の目標達成もやりがいです。
ビジネス用語で、
“win-win”（ウィン-ウィン）
聞いたことありますか？
お互いに利益があるとか、お互いに満足するという意味で、営業職の時によく使っていましたが、取引先とそういう関係が築けると“感謝”が生まれます。
結局、営業職もお役立ちの心が大切ということですね。
それで数字の目標も達成できたなら、一石二鳥です。
目標に向かって頑張るだけで、達成しなくてもやりがいは感じますが、やはり、達成した時の方がもっとやりがいを感じます。
人の役に立てたというやりがいと、目標を達成できたというやりがいが重なった時の『面白い』という感覚は、単体では感じられないものですよ。
やりがいを求めて転職したものの
私は50歳にして最後の転職と思い、これまでのようにやりがいを求めて、バリバリ働く正社員になりました。
私が最後の職種に選んだのは、保険の総合代理店での保険募集人です。
未経験だったので、応募前にFP2級&AFPの資格を取得して挑みました。
この仕事は、身につけなければいけない知識がとても多く、常にアップデートも必要です。
ずーっと、学びと変化に対応していかなければいけません。
仕事に、刺激と向上心を求める私は、それが良いと思い、未経験ながら敢えて飛び込みました。
しかし、急な親の介護に直面し、生活環境の変化と共に仕事を見直すことになり、約2年間（一社目は3ヶ月で退職し、二社目は1年8ヶ月で退職）で、また転職を決めました。
職種の見直しも含めた転職の理由は、親のことを優先した生活がしたいというのが一番でしたが、正直、ずっと学び続け、数字に追われる仕事を定年まで続けるのはどうか？と思い始めていたこともありました。
そもそも、自分への負担が少ない仕事だったら、プライベートにもっと時間を使えるのですから。
やりがいは重要？
私は、幸い？経験したことのない職種がないくらい、転職や副業をさまざま経験してきました。
どんな仕事でも、飛び込める自信があります。
これまでの仕事一筋人生を振り返って、最終的に選ぶ職種は何を優先して決めたらいいのだろう…。
さすがに、転職のし過ぎ（特にこの数年）で、自分自身、ヤバさを感じています。
家族も呆れていることでしょう。
分かってはいるのですが、自分への負担（ストレス）が最小限のものを選ばないと、また理由をつけて転職することになってしまう恐れがあります。
だから次の職場は、無難に慎重に選択して決めました。
自分にとっての優先順位、譲れない条件、ストレスを感じることを抽出して吟味しました。
やりがいで言うと、営利目的ではなく、純粋に人の役に立って、喜んでもらえる仕事がいいなと思いました。
でも実は、やりがいはあまり重要視していません。
それは、プライベートに重きを置くための転職なので、仕事は、生活に必要な賃金を稼ぐために最低限するものと位置付けしたからです。
ただ、そこに自然とやりがいを感じられる瞬間があったなら、嬉しいです。
やりがいは、仕事をする張り合いにもなりますからね。
やりがいを重要視してはいないけれど、必要かなとは思います。
終わりに
私の50歳からの仕事選びは、早くも一度失敗に終わりました。
結局、最初に描いていた理想とは180度異なる現実になっています。
正社員で、定年までバリバリ働くぞー！
とFP2級の資格を踏ん張って取得したのに、現在は全く活かせない仕事に就いています。
一瞬の出来事ではありましたが、アラフィフで目標を持って勉強をして、希望の仕事に就けたことは、決して無駄ではなかったし、とても誇りに思っています。
きっと、私の人生に必要な学びで、通らなければならない道だったのでしょう。
一番の学びは、夢や目標は、本気で取り組めば必ず叶うということです。
人生の中で、とても貴重な経験でした。
今後は、プライベートでの夢や目標を叶えるために、この経験を生かしていこうと思います。
私の人生、もう仕事に野心は抱かないと決めました。
仕事は無難に、プライベートは有り難く生きていきます。
もちろん、無難とはいっても、仕事は一生懸命に取り組みますよ。
一生懸命に仕事をすれば、結果、必ずやりがいはついてくるものですから。
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