理由は…
こうなりたいという上司が一人もいませんでした。
楽しそうに仕事をしている上司が一人もいませんでした。
直属の上司は、いつもため息をつきながら仕事をしていました。本人は気付いていないのかもしれません。
その上司は日々業務に追われ、余裕がなかったのでしょう。自分のやったこと、指示したこと、指示をし忘れていたことの記憶が全くないのです。
記憶のないことは、部下に指示したものと思い込み、「また忘れたの?」と指示したはずだと馬鹿にしたように笑うのです。
その上司は、感謝の言葉を日々上司にたくさん連ねていましたが、それが日常であり挨拶のようなものであり、そこには気持ちなどありませんでした。
会社では皆が気持ちのない感謝の言葉を繰り返し上司へ伝えることが決まり事で、私もそれを教育されました。
無償の時間外は当たり前、休憩を取れないのも当たり前、自分もしているからと安月給の部下に対して気遣うこともなく、更に仕事を押し付けてきます。
それで勤務時間内に終われないことを伝えると、おまえのせいだと言わんばかりに、キレ始めました。
黙って、上司の見えないところで無償の残業をすることを強要させられるのです。
部下には、何の気遣いもなく、部下のことを決めつけ、疑い、そして部下のせいにしました。
私は、自分を信用してくれない上司のことは信頼できませんでした。
退職日も、容赦なく日々と変わらず仕事の指示があり、大きく勤務時間を超えました。
最後は何の言葉も掛けてもらえず、よほど部下の私が退職することに対してイラ立っていたのか、最後の日も勤務時間を大きく超えたことにイラついていたのか…。
最終日は定時で帰りたかったのに、最後の最後まで無償の残業をすることになりました。
私は、感謝の言葉を伝えて終わりました。
半分は気持ちが入っていませんでした。
私は上司のような人間にはなりたくない。
でも、私はそういう人間になり掛けていました…。
こんな人や、こんな人が評価される会社とは早く縁を切りたい!
それが、決定的な退職理由です。
もちろん家族は私のことを身近で見ていたので、もっと前から、こんな会社は辞めて早く縁を切った方がいいと言ってくれていました。
退職して、スッキリしたかと言えば…、
今だに在職中に言われた言葉や、鼻で笑われたこと、今でも思い出すと心が痛みます。
私の反論は聞き入れてもらえなかったし、反論自体も諦めていたので、悔しい気持ちは消えません。
その会社に入社するために、十分な準備をして、念願の入社を果たしたのに、こんな結果になってしまって本当に残念でした。
しかも、もう年齢的に次へ行くのは簡単なことではありません。
良いお誘いもありますが、また今回のようなことがあるのではないかと臆病になってしまいます。
どんなに良さそうに見える会社でも、入社してみないと分からないことは必ずあります。
どんな上司に巡り逢うかということも重要になります。
私の道は、どこへ繋がっているのだろう…。
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