父親のSOSの電話から一晩が経ち、私は朝イチの電車に乗り、実家へ向かいました。
昨夜は、母親の状態がどの程度なのか不安が募り、レンタカーを借りてすぐに実家へ行くべきか悩んだりして、ほとんど眠らずに過ごしました。
突然、寝たきりの生活へ
母は、一見相変わらずの様子でしたが、まったく起き上がることが出来ない状態になっていました。
昨日来ていたケアマネージャーさんが言うには、腰の骨が骨折しているということだったそうです。(おそらく、腰椎圧迫骨折)
そのため、今までトイレや食事の時は起き上がっていたのが出来なくなり、まったくの寝たきり状態になりました。
腰の痛みがあるため、足を動かすにも痛みが走り、寝返りをうたせることも、素人には難しい状態です。
寝たきりによる影響
現状で父が心配していたことは、
①ほとんど食べ物を口にしない
②小も大も、数日排泄していない
という2点でした。
①に関しては、ベッドがリクライニング出来るものではないし、腰の痛みもあるので、体を支えて起こすことが出来ません。
そのため、横になったままでの食事は、喉に詰まらせることを恐れて、拒んでいるようでした。
②に関しては、今まではポータブルトイレで、自分で用をたしていたのが、オムツになったので、お漏らしをするような気持ちになり、我慢していたようです。
ヘルパーさんを依頼
寝たきりになると、今までの生活を変える必要が出てきます。
素人集団の家族だけでは、対応できません。
特に心配なのは、寝たきりの体の動かし方や、オムツ交換。
全くの無知なので、プロの助けが必要です。
また、まもなく90歳の父が、生活の全て(食事・洗濯など)をこれまではしてきましたが、今後はその負担を解消していかなければいけません。
父も、最近不安定なのです。
結果、遅い選択にはなりましたが、ヘルパーさんを依頼することにしたそうです。
初めてのオムツ交換
ヘルパーさんを依頼しても、諸手続きがあるため、すぐには来てもらえません。
とりあえず、昨日ケアマネさんがオムツを履かせてくれてから、一度も交換していないので、交換しなければいけませんでした。
ようやく大便も出たようで、臭いがします。
本人は「何も出ていないから、交換しなくても大丈夫!」と、抵抗します。
昨日もケアマネさんに対して、相当、抵抗したと聞きました。
家族に対しては、更に抵抗するのも当然です。
自分だったら…と考えると、絶対に無理ですから。
でも、これからは誰かが交換しなければならないのです。
私は、義理の姉に手伝ってもらい、始めてのオムツ交換をしました。
骨折しているというので、痛がるのはもちろん、変に動かして悪化したらと思うと、どう動かしていいのか…
取り外すことは何とか一人で出来ても、装着するには腰を上げる必要があるので、義姉から持ち上げてもらって、やっと交換することができました。
部屋の片付け
母のベッドはリビングにあり、しかも不要な物に埋もれています。
母が何でも捨てることを嫌がるので、なかなか手を付けられずにいました。
今回、リクライニングベッドにすることにしたので、いよいよ片付けをする必要があります。
全部は無理でしたが、兄と一緒に部屋の一部分の片付けをすることができました。
母は、それを見てはいましたが、いつもなら嫌がるのに、そんな元気はないようでした。
38.9度の高熱
私は、明日仕事があるため、夕方帰る予定でした。
愛犬の体調も悪いため、病院へ連れても行きたかったのです。
ところが、帰る前にもう一度オムツ交換をしようとしたところ、母の体が熱いと感じました。
熱を測ると、なんと38.9度!?
本人は、頑なに病院には行かないと言います。
結局、実家に泊まることになりました。
父の様子もおかしい
父は、今朝私が来てから、『疲れているから』とずっと眠っていました。
お昼ごはんも食べずに、ずっと。
そして、夕飯は食べたものの、またすぐに眠りました。
『いくら疲れているにしても、眠りすぎでは?』
と心配になります。
兄も、父の様子がおかしいと言い始め、血圧を測ったりしましたが、本人は「母に起こされて、ずっと眠れない日々が続いていたから疲れているだけ」と言うので、様子を見ました。
夜は、私と兄が、それぞれ父と母に分かれて、一緒の部屋で寝ました。
一日の終わりに
母が寝たきりになったことで、また違った形の介護が始まりました。
今まで以上に、家族の協力が必要です。
リクライニングベッドになって、ヘルパーさんが来てくれるようになったら、どの問題が解決し、どんな問題が新たに出てくるのか?全く検討がつきません。
私は何をするべきか?も、手探りです。
最期まで親の役に立ちたいと思っているので、転職を考えてはいますが、仕事を今のまま続けた方がいいのかもしれないとも思い、すごく悩みます。
どんなに体調が悪くなったとしても、母は病院へは行かないでしょう。
だから、点滴で栄養を補給することはできません。
今は、ほとんど水分しか摂っていない母が、リクライニングベッドになったら、食事をしてくれるようになるのではと期待しています。
今日も、一日に感謝とありがとう!
明日も笑顔でね。
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